泡坂妻夫「乱れからくり」

乱れからくり (創元推理文庫)
泡坂 妻夫
東京創元社
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本格冒険ミステリかな。
結末の意外性はなかなか。
というか逆にありがちなんだけど。
玩具の薀蓄は興味深かった。
推理作家協会賞って雰囲気はある。
やはりこの手の賞は対象作品ではなく、作者に与えられているのだ。
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山口雅也「十三人目の探偵士」

13人目の探偵士 (講談社文庫)
山口 雅也
講談社
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謎はわかりやすく提示されている。
一見するとハウダニットだが、まあ、そこは……。
元はゲームブックだったというから、その形を残して小説している。
すべての展開を生かしたままでどう落とすのか、という点に注目していたのだが、まさかSFホラーとは。
メタフィクション的な展開を予想していたので驚いた。
ま、事件そのものは簡単だったけどね。

柄刀一「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」

御手洗潔対シャーロック・ホームズ (創元推理文庫)
柄刀 一
東京創元社
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「青の広間の御手洗」感動ものの御手洗。まさかのノーベル賞。
「シリウスの雫」「暗闇坂の人喰いの木」を思い出す。
「緋色の紛糾」雰囲気はなかなか。パスティーシュっぽい、ばかばかしさもいい。
「ボヘミアンの秋分」これも同じ雰囲気。
「巨人幻想」謎はでかい。解決は陳腐。
結局あのホームズとワトスンは何だったのだろうか?
御手洗の説明は受け流すべきだ。
しかし他にそれらしいことは思いつかない。

法月綸太郎「法月綸太郎の冒険」

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)
法月 綸太郎
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「死刑囚パズル」は力作の中篇。フーダニット自体はたいしたことない。死刑制度を取り扱ったためこの分量になったのだろう。
「黒衣の家」結局何だったの?って印象。
「カニバリズム小論」これは既読。ただ、大オチを完全に忘れていたので最後は楽しめた。いらない気もするけれど、ホワイダニットだけではつらいのかも。
「切り裂き魔」うん。テーマありきの小粒な作品。面白くはない。
「緑の扉は危険」密室モノ。本格短編とはこういうものだ。面白くないけど。
「土曜日の本」楽屋オチとはこういうことだったのか。
「過ぎにし薔薇は……」こちらは日常の謎。意外な真相かな。

三津田信三「凶宅」

凶宅 (光文社文庫)
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三津田 信三
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ホラーがエンターテインメントに徹するとこうなるらしい。
非常にわかりやすい。
本格ホラー・ミステリというのはなんとなくわかる。
要するに明快なルールが必要なわけだ。
そういえば、「禍家」も子供が主人公だった。
語り手としては理解に苦しむ表現がない分、非常に読みやすい。
正味三時間ほどで読んでしまった。
忘れないうちに書いておこう。
作者お得意の名前の話が面白かった。
暗号物? 
最後の一言が最もホラーか。
「噂」(荻原浩)と同じ味。

笠井潔「熾天使の夏」

熾天使の夏 (創元推理文庫)
笠井 潔
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矢吹駆シリーズ第ゼロ作。
70年前後の話?
テロを行うカケルと南の植民地都市で完全な自殺を企んでいるカケルの二つの視点によるカットバックで物語は進む。
新本格的視点から見れば、何か叙述の仕掛けがありそうなものだが、そんな時代よりはるか以前に書かれた作品なので、何もない。
矢吹駆の思想遍歴が読み解ける・・・らしい。
読んでも難しい話はわかんなかったけど。
<中央委員会>なる組織が登場し、そこにおそらく、あのニコライ・イリイチらしき人物が所属している。
カケルとの邂逅。
あの後どうにか逃げ切ったカケルは、チベットで修行を積み、彼らに敵対する存在としてフランスに現れる、ということか。

舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる」

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)
舞城 王太郎
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愛。
軸となるのは「柿緒」と小説家の「ぼく」との話。
癌に苦しみ死んだ柿緒。
小説を書いていたぼく。
柿緒の家族。
断片的な物語が数度挟まれる。
これはそれほどぶっ飛んではいない。
まじめに愛を描いたらこうなったのだろう。
異世界の物語はぼくの小説なのだろうか。
短編集として読めなくもない。

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