高畑京一郎「タイム・リープ」

タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))
高畑 京一郎
メディアワークス
売り上げランキング: 17313

タイム・リープ―あしたはきのう (下) (電撃文庫 (0147))
高畑 京一郎
メディアワークス
売り上げランキング: 16927

ラノベ。
文字通りとにかく軽い。
上巻で設定を説明し、下巻はほぼ伏線の回収。
すなわち、エッセンスは上巻に凝縮されている。
なぜ分冊なのか? という疑問はあるが、まあ、面白いことは確かだ。
意外性も何もないが、論理的(因果的?)で、本格ミステリとして評価されていることは理解できる。
ある意味で古典的ということだ。
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トルーマン・カポーティ「冷血」

冷血 (新潮文庫)
冷血 (新潮文庫)
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トルーマン カポーティ
新潮社
売り上げランキング: 4738

ノンフィクション。
カンザスの田舎で起きた一家惨殺事件。
何が起きたのか? なぜ殺されたのか? 誰がやったのか? 
作中で犯人は最初から明らかになっている。
事件発生直前のクラッター家の描写は鮮やかに、犯人たちの描写は犯行を除いてなされる。
つまり、何が起きたのかは時系列では明らかにされない。
ある意味オーソドックスなミステリーの体裁をとっている。
犯人が捕まり、事実が明らかになってくるにつれて、それまでの犯人たちの描写が意味を持ってくる。
事件の概要だけを聞いたのでは、裁判で明らかになる真実におそらく納得できないだろう。
これはマスメディアの薄っぺらな報道の対極に位置する。
下品な野次馬根性では描き得ないものが表現されているのだ。
リーダビリティは異常に高い。
文体が洗練されているからだろうか。
会話も自然で、翻訳物特有のわけのわからない言葉が見当たらない。
それに視点が常にはっきりしている点も読みやすさに寄与しているだろう。
著者の見解も見当たらない。
ほぼ客観的な事実のみで構成されている。
感情的な描写は常に登場人物の主観によってなされているのだ。
一言で表現するならば、「傑作」だ。

筒井康隆「日本以外全部沈没」

日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)
筒井 康隆
角川書店
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さすがパニック短編集。
メチャクチャだ。
面白かった。
ていうか場面転換が凄い。
短編だからだろうが、いつの間にか次の展開に移っている。
ちゃんと読んでいるのにどこでどうなったのかがわからないのだ。
「アフリカの爆弾」が白眉。

我孫子武丸「たけまる文庫 謎の巻」

たけまる文庫 謎の巻 (たけまる文庫) (集英社文庫)
我孫子 武丸
集英社
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期待外れ。
怪の巻がよかったので期待しすぎていたみたいだ。
最後の「車中の出来事」のオチがわからなかった。
「Xの悲劇」を指しているのはわかる。
じゃあ、ここでの車掌は誰なのか?
なんかすっきりしない。

山田正紀「女囮捜査官4 嗅覚」

おとり捜査官 4 嗅覚 (朝日文庫)
山田 正紀
朝日新聞出版
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相変わらず面白い。
チープな文体が絶妙。
幕切れはシャープでよい。
やはりこういう風に事件がこんがらがると結末としてはアレしかありえないのか?
まあ、あれで単独犯だったなんて結末だと、そこら中に歪みが出ると思うけど。
このごちゃごちゃした感じは「ブラックダリア」を思い出す。
詰め込み過ぎかも。

若竹七海「ぼくのミステリな日常」

ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)
若竹 七海
東京創元社
売り上げランキング: 96076

こういうのを探していた。
それぞれの短編は読みやすくてなかなか面白いし、最後の大仕掛けの爆発と更なるどんでん返しはもう頭を垂れるしかない。
かくいうわたしも、時系列の微妙なずれには気がついていた。
そこから先に推理は進まなかったけれど……。
この手の連作短編を探す旅に出てみようか。

セバスチアン・ジャプリゾ「シンデレラの罠」

シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)
セバスチアン・ジャプリゾ
東京創元社
売り上げランキング: 335773

紹介文の四人一役ネタに惹かれて読んでみたけど、「うーん……」という感じ。
何にしても文体が気に入らない。
まったく進まないのだ。
モノローグだぞ!
これが翻訳の魔力か。
会話文が頭の中で噛み合わないのは毎度のことだけど……。
結局、どういうことだったの?
誰か教えて。

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