麻耶雄嵩「メルカトルと美袋のための殺人」

メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)
麻耶 雄嵩
集英社 (2011-08-19)
売り上げランキング: 90613

やっと手に入れた。それほど古くもなく、評価の高い作家の評価の高い作品集なのに、なぜ絶版なのだろう? 出版業界の不合理である。
「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」矛盾の原因が華麗に明かされるカタルシスは抜群。島田のにおい。
「化粧した男の冒険」タイトルの意味が不明。どこが冒険なのか。トリックも地味。これを派手にやると「バイバイ・エンジェル」になる。要するに見せ方の問題だ。犯人特定の展開とラストの一捻りはなかなか。
「小人閒居為不善」暇つぶしに犯罪を誘発する長編には向かない銘探偵。だから出てきたとたんに死んだのだ。
「水難」幽霊の存在は謎ではなかったようだ。アンフェアな気がする。
「ノスタルジア」屁理屈によるフェアプレイ。重厚長大な長編でやられたら立腹ものだろう。
「彷徨える美袋」善意囮小説家と背信的悪意銘探偵。
「シベリア急行西へ」いたって普通だった。「翼ある闇」へのプロローグ的な一編。
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