沼正三「家畜人ヤプー 第1巻」

家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)
沼 正三
幻冬舎
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物語の本筋に適宜脚注と説明のためだけの描写があって、非常に親切な構造になっている。
小説+設定資料ということである。
発端はタイムマシンが故障して20世紀に来たポーリーンが裸の麟一郎と乗馬服に身を包んだクララを見て、そこが彼女にとっての現代だと勘違いしたところから始まる。
いろいろあって未来へ行くのだが、そこで……。
未来では、白人=人間、黒人=半人間、黄色人(日本人だけらしい。他のモンゴリアンは絶滅しているが、人間扱いのようだ)=ヤプー、という階層社会になっており、その中でも特にヤプーは人間ではないから、完全に道具として扱われている。SFでありSMである。
ただの変態小説として読んでも十分すごいし、書かれた時代を考慮して哲学書、あるいは純文学として当時の日本人を描いたものとして読めばさらにすごい。
沼正三は誰なのかという謎もあるようだが、そんなことはどうでもいい。
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