井沢元彦「猿丸幻視行」

新装版 猿丸幻視行 (講談社文庫)
井沢 元彦
講談社
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あらすじ;主人公は時間遡行ができる薬の被験者となり、二十世紀初頭の折口信夫の体に入り込む。そこで柿本人麻呂と猿丸太夫に関する暗号を解くことになり・・・という話。
殺人事件はおまけみたいに出てくるのだが、その物理トリックがいかんせんお粗末過ぎる。
暗号に関してはこじつけ以外の何物でもない。
この手の小説にこういう印象はつきものだとは思うが、それにしてもつまらない。
推理の行き着く先はトンデモな結論なのだが、推理の展開がまったく意外ではないのだ。
着実なのだと褒めることもできる。
万葉仮名が曲者である。
暗号そのものなので頻繁に出てくるのだが、これのせいで読みにくいことこの上ない。
しかし、それを差し引いても、平易な文章の割にはリーダビリティが低い。
ちょっとバカっぽいのはご愛嬌か。
まあ、早い話、文学的な話がただ生理的に合わないということだ。
新装版じゃなかったら読もうとも思わなかっただろう(字が小さいから)。
しかしながら、聞いたことのある和歌が出てきたのはわたしの知識の賜物だろうか、それともただの常識なのか。
どうでもいいけどね。
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