沼正三「家畜人ヤプー 第2巻」

家畜人ヤプー〈第2巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)
沼 正三
幻冬舎
売り上げランキング: 108006

世界観の解説はこの作品の性質からして必要不可欠なものだが、なぜ執拗に語源が示されるのか疑問に思っていたところ、ここで解決した。
日本人としての麟一郎の尊厳(なんか違う気がする)が砕かれたことを感じ取るには、アンナ・テラスが誰であるのかを読者も理解する必要があり、そのための伏線だったのだ(これだけが示されたら不自然に感じられる)。
しかし、六十年代に二十歳そこそこの日本人青年がそこまでの衝撃を受けるだろうかという疑問が残った。
いくら記紀を愛読していたとはいえ、戦後の教育を受けたはずであり、天皇は人間だと理解しているはずだ。
現代の感覚からすれば、特に崇め奉る対象でもない存在、ひいては日本人全体の始祖がイース人だったという事実は些事に思える。
まあ、しかし、これだけいろんなものを結びつけるのも簡単な話ではない。
それなりに説得力のある説明をしなければならないからだ。
どえらい知識だ。
スポンサーサイト



検索フォーム
最新記事
リンク
カウンター
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
カレンダー
10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
QRコード
QR