山本直樹「ビリーバーズ」


内容はもう期待通りの面白さ。
新興宗教をテーマに時事問題や歴史的事件のエッセンスを混ぜ込み、物語は進行する。
基本は夢である。「安住の地」という言葉も登場。
まとめてみよう。
信者の立場からすると、「生きてるとつらい。なぜ? 世の中が腐ってるからだ。だったら変えよう。腐った部分は切り捨てなければならない」ということで、世間と衝突し、逆に排斥され、被害者意識はさらに肥大し、その表れとして行動は過激になる。結果としてのっぴきならない状況に追い込まれ、「世の中に不満があるならまず自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ。それも嫌なら――」(by草薙素子)の原理に従い、アポトーシスへと向かう。生き残った男は自分の居場所を夢の中に見つけ、かつての同志と袂を別つ。
不満を持つ人間はどんなに恵まれた環境に囲まれても決して満足することはない。
だったらここでじっと我慢しようじゃないか。
足りないものなんてない。
すべては夢の中にある。
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