筒井康隆「魚籃観音記」

魚籃観音記 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社
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「魚籃観音記」見事な壊れ具合。ポルノ版西遊記って(笑)。
「市街戦」原因不明、当事者不明の市街戦が繰り広げられる東京都内。ドラマの撮影隊。現実の非日常とフィクションの日常との対比。リアルとは何か?
「馬」これは、認識障害か。臭覚と性欲というのは密接に結びついている。馬の臭いがする女は抱けない。
「作中の死」全然違うがなんとなくミザリー。
「ラトラス」ラット+ラプラスかな。知能を持てばそれが鼠であっても低きに流れる。知性というのは安楽を追求するものだからだ。そしてそれはおそらくゼロサム・ゲームであるので、対立・衝突は免れ得ない。そこに感情が絡むとさらに始末が悪い。
「分裂病による建築の諸相」分裂病と建築についての論文を書いている本人が分裂病。わかりやすいが、だからどうしたって感じ。
「建物の横の路地には」これは宮沢賢治か稲垣足穂かといった印象。
「虚に住む人」目の前に現れた魅力的な女性。親しくなったが彼女はすぐに姿を消した。彼女をモデルにした人物を小説に登場させると、彼女から連絡があった。同業者の作品の中に彼女を見つける。小説に没頭すると、本当に中に入ってしまい、彼女と邂逅する。二人とも小説中の人物になったのだ。という小説。
「ジャズ犬たち」なんだか素敵な話。
「谷間の豪族」落ちはまことに人間らしくてよかった。
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