伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
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たくさんのハッピーエンドがあって、読後感はとても良いのだが、物語の裏側が一切語られないので、消化不良気味でもある。陰謀とはなんだったのか。素直に考えれば利権に絡んだ企みだったのだろう。真実が描かれていないのは大して重要ではないからで、気にすることでもないのかもしれない。それにしても国家とは怖いものだと改めて思った。国家の要件は国民・領域・主権であると教科書が言っている。力を合わせるとか協力とか聞こえの良い言葉だが、人は群れるとろくなことをしない。集団による意思決定は責任の所在を曖昧にし、そもそも人が持つ愚かさに拍車をかける。その上、集団が機能すれば、結果として得られる物も大きくなる。つまり、どうしようもない。伊坂幸太郎はモラトリアムが好きらしく、大学時代への憧憬がいつも見え隠れする。
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