舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日(下)」

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)
舞城 王太郎
新潮社
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まったくといっていいほど理解できなかったが、とにかくすごかった。文脈を読んで作ってあらゆる物事に意味を与え時空を操り死んだり生き返ったりして、究極的に世界を切って閉じたことで滅亡を確定させ、新しい世界を作った。もう何が何だか。こういう話にこそ解説が必要だと思うのだが。
無理やりにでもまとめておこうか。運命と意志の力で世界はある。強力な意思は世界を変えられる。世界は不確かだ。この世界を固定するのは共通認識。独りでは世界どころか自分すら危うい。だから他人は必要だ。
これだけのものを全て計算ずくで創ったとしたら、舞城王太郎は頭がおかしい。
ちょっと考えてみたが、最初に時間SFにたいする挑戦を思いついて、世界創造まで膨らみ、そういう形而上の概念をパイナップル・ハウスの事件に落とし込み、ペダンティックな装飾を施したのではないか。というかこれ以外では辻褄が合わせられない。物語の展開は登場人物に任せればよいのでそれほど難しくはないと思う。
中盤までの大推理劇はまだそういうこともあるだろうといった感じで曲がりなりにも理解しながら読めていたのだが、時空移動しだすともう頭が追いついていかなかったので理屈は抜きにストーリー・ラインだけ追うようにした。それでも面白かったのだからすごい。時間とか世界観とかは途中まで私が考えていたのと同じだったが(運命既定論とか)ものの見事にそれを超えていった。降参です。
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