飛浩隆「象られた力」

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)
飛 浩隆
早川書房
売り上げランキング: 43812

SF短編集。

「デュオ」
音楽の話はよくわからないが、どんでん返しはなかなか面白かった。どこの西園伸二だよ、と思ったが、こっちのほうが先らしい。

「呪界のほとり」
当方の想像力の限界を超えている。空間がゆがむというのが想像できない。造物主がいるのならそれは時間に縛られているはずはなく、因果律を操作できるに違いない、という指摘。

「夜と泥の」
テラフォーミングを司る人工知能の奇妙な振る舞いの理由。夏至の夜に現れる少女。

「象られた力」
こちらはギリギリ想像力の内側だ。感想の代わりに連想したものを書いておく。
――「【映】アムリタ」(無意識に働きかける情報)、「東京受胎」(閉じた球体の世界)、「AKIRA」(炸裂する超能力)、「BLEACH48」(それはお前の力じゃない)、「ミステリックサイン」(情報生命体)、「一方通行」(力はベクトルである)
――なにぶんSFの素養がないので間違っているかもしれない。

ミステリとは違い、SFは映像化に向いていると思う。リアリティの問題だ。あくまで現実と地続きの世界観で語られるミステリは映像になると不自然な箇所が目に付く(昨夜探偵Xの挑戦状を見たので本当にそう思う)。他方でSFは科学的ではあってもわれわれが暮らす現実とは異なるルールに従う世界が描かれるので、映像化することでそのイメージを明確にすることができる。金さえあればなんだってできるのでハリウッドと相性が良いのも頷ける。
スポンサーサイト



検索フォーム
最新記事
リンク
カウンター
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
カレンダー
07 | 2011/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
QRコード
QR