森博嗣「水柿助教授の解脱」


何が起こるということもなく「日常」という言葉がぴったりの内容。その日常が浮世離れしているのはまた別として。
しかし、もう何が書いてあったのか思い出せない。パスカルと掃除機とリフォームの話だったのか?
こんな風に金に不自由しない生活というものを一度でも良いから味わってみたいものだ。
「これが小説だ」と最後の一撃みたいに言われても、よくわからない。国語のテストで意味を問われたらまず不正解だろう。その直前の突然のメタフィクション+SFみたいな場面の意味も不明だ。
元々の三部作の構想は日常、逡巡、離脱だったらしいが、そのほうが内容にあっていたと思う。
解脱のほうが格好良いけれど。
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法月綸太郎「一の悲劇」

一の悲劇 (ノン・ポシェット)
法月 綸太郎
祥伝社
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事件の構図は、私にしては珍しく想像通りだった。
だからといって特別得意になることもなければ、駄作だったと切り捨てることもない。
密室の印象が薄いので検討すらしていなかったことに解決篇まで気がつかなかったし、ダイイングメッセージはこじつけ感丸出しだったが、最もトリックらしいトリックである遺体運搬の方法には唸らされた。
単純に可能だと思っていたが、全てを説明し尽くすとなるとこれは必要不可欠だ。
――ということでなかなか面白かった。
あとがきでは、読んでいる途中に受けた印象がそのままつづられていた。
私の読解力や感性は人並みだということが証明された気がしないでもない。
順番的に次は「ふたたび赤い悪夢」、そして「二の悲劇」だ。「三の悲劇は」未だ出版されていない。

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