森博嗣「冷たい密室と博士たち」

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
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S&Mシリーズの中では最も地味な作品。
「すべてがFになる」が派手だっただけに余計にそう思うのかもしれない。
言い換えれば、最もオーソドックスな形式のミステリである。

面白くなくはないのだが、普通すぎて拍子抜けした。

2時間サスペンスみたいな印象。
安心して読めるということでもある。
冷たい密室と博士たち (幻冬舎コミックス漫画文庫 (あ-01-02))
森 博嗣 浅田 寅ヲ
幻冬舎コミックス
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森博嗣作品について

森作品に限った話ではないが、前作のネタバレが含まれる小説が多々ある。
特に犯人当てを楽しみたい読者にとって、読む順番を間違えると楽しみが半減することになる。

そこで、今回はとりあえず森作品を読む際の、私がお薦めする順番を紹介したいと思う。
とはいっても特別な作業は不要で、発売日の古い方から順に読めばよい。

念のため、以下に記す。

01 すべてがFになる
02 冷たい密室と博士たち
03 笑わない数学者
04 詩的私的ジャック
05 封印再度
06 まどろみ消去(短編集)
07 幻惑の死と使途
08 夏のレプリカ
09 今はもうない
10 数奇にして模型
11 有限と微小のパン
12 地球儀のスライス(短編集)
13 黒猫の三角
14 人形式モナリザ
15 月は幽咽のデバイス
16 夢・出逢い・魔性
17 魔剣天翔
18 今夜はパラシュート博物館へ(短編集)
19 恋恋蓮歩の演習
20 六人の超音波科学者
21 捩れ屋敷の利鈍
22 朽ちる散る落ちる
23 赤緑黒白
24 虚空の逆マトリクス(短編集)
25 四季(春・夏・秋・冬)

とりあえずはここまでで十分だと思う。
赤字の作品は特に関連が強いと思うので、時間のない人は参考にしていただきたい。

とにかく私はこの順番で読むことができて幸せだった。

しかしながら、結局楽しみ方は人それぞれなので、お好きな順番で読むのがよろしい。

※大事なことを忘れていた。
 宝島社の「森博嗣本」には致命的なネタバレがあるので、四季シリーズを読み終えるまでは読まないほうが良い。

森博嗣「すべてがFになる」

すベてがFになる (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
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私は国語が苦手だった(今も苦手)。
そこで本を読めば成績が上がるかも――という淡い期待をもって(素直に勉強するという選択肢は端から頭にない)、暇さえあれば本を読むことを決意した。
その第一弾が本書である。

書店で手に取った理由は表紙がミステリアスだったからで、
立ち読みした理由はあらすじが怪しげで面白そうだったからで、
購入した理由はプロローグが読みやすくて続きが気になったからである。
シリーズとして続いているのでしばらくは読む本を探す手間が省けそうだったというのも後押ししたかもしれない。

読んでみると期待以上に面白かった。
ミステリーとは関係ないが、当時の私が漠然と思っていたことがことごとく言語化されていて、非常にすっきりした記憶がある。
周囲の人間を見下している若者は私と同じ印象を受けるはず。
そして私はミステリーに嵌まった。

巷でいわれる理系ミステリという評価については未だによくわからない。
そんな小難しい理屈が並ぶわけでもなく、特別な知識が要求されるわけでもない。
むしろ文学的な匂いを感じた私の感性はおかしいのだろうか?

ここから文庫化の速度に追いつくまで、ひたすら森作品を読むことになる。
すべてがFになる (幻冬舎コミックス漫画文庫 あ 1-1)
森 博嗣
幻冬舎コミックス
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