麻耶雄嵩「痾」

痾 (講談社文庫)
痾 (講談社文庫)
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麻耶 雄嵩
講談社
売り上げランキング: 63421

内容(「BOOK」データベースより)
忌まわしい和音島の殺人事件の後遺症で記憶喪失になった如月烏有は、記憶をとり戻そうと寺社に連続放火。すると焼け跡からは焼死体が発見される。その彼のもとに「今度は何処に火をつけるつもりかい?」と書かれた手紙が届く。烏有は連続放火殺人犯なのか?名探偵メルカトル鮎が真相に迫る新本格ミステリ。


「夏と冬の奏鳴曲」の衝撃が強すぎたせいで、その後日談的なこちらはどうしても印象が薄い。
それでもまあ、わかりやすいといえばわかりやすいし、それなりにスッキリはできるので、口直しに読むのもよいかもしれない。

麻耶雄嵩「夏と冬の奏鳴曲」

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
講談社
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出版社/著者からの内容紹介
首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!20年前に死んだはずの美少女、和音(かずね)の影がすべてを支配する不思議な和音島。なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?メルカトル鮎の一言がすべてを解決する。新本格長編ミステリーの世界に、またひとつ驚愕の名作が誕生!


真相を知ったときの感動をどう表現すればよいのだろう?
筆舌に尽くしがたいので、読後の思考をざっと表すと、
「おいおい、マジかよ・・・・・・いや、ちょっと待て。冷静に考えろ。明らかにおかしいぞ。辻褄が合わないじゃないか!・・・・・・!まさか!え?いや、そんなはずは・・・・・・でも、もしそうだとすると、あれもこれもそれも!!ふぅ・・・・・・そういうことだったのか。完全にやられたよ・・・・・・・・・・・・いや、そうじゃない。そんなことはありえない・・・・・・いや、やっぱり違う。さっきの考えでおおむね正しいはずだ。だから問題は、一体誰の意思が働いていたのか?・・・・・・」
と、だいたいこんな感じ。
だから厳密な意味での真相はいまだに理解できていない。というより確信が得られなかったというべきか。
私なりの解答はあるのだが、たぶんここから先は解釈の問題だ。

まあ、とにかく、凄まじい小説だった。

麻耶雄嵩「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
講談社
売り上げランキング: 74524

出版社/著者からの内容紹介
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。


なんかもういろいろとすごい。
本格ミステリっぽいけど、何かが決定的に違う。だからといって本格じゃないとも言い切れない。
ミステリの枠に収まりきらないものを無理矢理押し込めた感じ。
中毒症状を呈するか、拒否反応を示すかのいずれかに分かれるだろうな。
とりあえず、私ははまってしまったので、おすすめ。

殊能将之「キマイラの新しい城」

キマイラの新しい城 (講談社文庫)
殊能 将之
講談社
売り上げランキング: 44201

内容(「BOOK」データベースより)
「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」フランスの古城を移築後、中世の騎士として振舞い始めた江里。750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作は、殺人事件に遭遇する。嫌疑をかけられた江里が向かった先は…。ミステリの枠に留まらない知的エンタテインメントの傑作。


笑った。
たぶん激怒する人もいるだろう。
きっとここがフェアとアンフェアの境界なのだ。
「黒い仏」よりひどいけれど、非現実的ではない。
まあ、何にしろ、楽しんだ者勝ちである。

殊能将之「鏡の中は日曜日」

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)
殊能 将之
講談社
売り上げランキング: 123767

内容(「BOOK」データベースより)
梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒/榁」を同時収録。


非常に新本格らしいミステリだ。
ミステリとしてできることは全部やってしまったのではないかとさえ思える。
短編でネタを一つ一つ消化するのは簡単だが、これはそれらの合わせ技で一つの物語になっているところがすばらしい。
近年の話題作をそこそこ読んだくらいの、自称中級者におすすめかな。

殊能将之「黒い仏」

黒い仏 (講談社文庫)
黒い仏 (講談社文庫)
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殊能 将之
講談社
売り上げランキング: 111342

内容(「BOOK」データベースより)
九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、一つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える二つの事柄の接点とは?日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する二つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作は、導き出せるのか?賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。


「美濃牛」に続く石動戯作シリーズ第2弾。
“本格”的には断然アリだと思うのだけれど、どうも世間の評価は問題作ということで落ち着いているらしい。
似たような名作も過去にあるのだから、問題ないと思うけどなぁ。

ちなみにクロフツは当然読んだことがない。
樽 (創元推理文庫 106-1)
F.W.クロフツ
東京創元社
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殊能将之「美濃牛」

美濃牛 (講談社文庫)
美濃牛 (講談社文庫)
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殊能 将之
講談社
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内容(「BOOK」データベースより)
病を癒す力を持つ「奇跡の泉」があるという亀恩洞は、別名を〈鬼隠れの穴〉といい、高賀童子という牛鬼が棲むと伝えられていた。運命の夜、その鍾乳洞前で発見された無惨な遺体は、やがて起こる惨劇の始まりに過ぎなかった。古今東西の物語の意匠と作家へのオマージュが散りばめられた、精密で豊潤な傑作推理小説。


内容は記憶の彼方だけれど、盛り沢山でお腹一杯になった印象は残っている。
ぱっとしない名探偵というのがなんともいえず、魅力的だ。

殊能将之「ハサミ男」

ハサミ男 (講談社文庫)
殊能 将之
講談社
売り上げランキング: 11115

内容(「BOOK」データベースより)
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。


読んだのは高校生のときだったかな。
まだウブだった頃だから、ほとんどトラウマみたいになっている。
とにかく破壊力抜群なので、ミステリ初心者には特にオススメだ。
ハサミ男 [DVD]
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東宝 (2005-11-25)
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貫井徳郎「プリズム」

プリズム (創元推理文庫)
貫井 徳郎
東京創元社
売り上げランキング: 101767

内容(「BOOK」データベースより)
小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが…『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。


びっくりした。
そんなのありか!って感じ。
人によっては怒るかもしれない。
アンチ・ミステリっぽいけれど、そうじゃないんだよなぁ。

ちなみに「毒チョコ」はまだ読んでいない。
毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
アントニイ・バークリー
東京創元社
売り上げランキング: 110880

貫井徳郎「慟哭」

慟哭 (創元推理文庫)
慟哭 (創元推理文庫)
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貫井 徳郎
東京創元社
売り上げランキング: 23449

内容(「BOOK」データベースより)
連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。


こういう無骨な感じが好きだ。
途中でトリックに気づけるほど丁寧な伏線。
おいおい、まさか・・・と思いつつ読んで、その予想が当たっても満足できる。
「三毛猫ホームズの推理」と内容は全然違うが印象は同じ。
「プリズム」「愚行録」も挑戦的で面白い。

プリズム (創元推理文庫)
貫井 徳郎
東京創元社
売り上げランキング: 101767

愚行録 (創元推理文庫)
貫井 徳郎
東京創元社
売り上げランキング: 59354

日本四大奇書について

黒死館殺人事件 (河出文庫)
小栗 虫太郎
河出書房新社
売り上げランキング: 67156

まずはこれ。
実は読んだことがない。
青空文庫で読めるのだが、冒頭数行で諦めた。
あらすじを追うだけならマンガで十分だと思う。
黒死館殺人事件 (まんがで読破)
黒死館殺人事件 (まんがで読破)


ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)
次は「ドグラ・マグラ」。
読んだのは高3の夏休みだったかしら。意外にも読みやすかった。
読むと発狂する小説というのはさすがにどうかと思った。そんな雰囲気はあるけれど。
完全な理解を放棄すれば、お話の筋自体はそこまで複雑ではない。
だが真実は何かとなるともうさっぱりわからない。
このわけのわからなさに魅力を感じるということが発狂するということなのだろうか?
だったら私は発狂したことになる。
一番狂っているのはこんな物語を書いた作者の頭だ。

ところで角川文庫版のカバーは凄まじいな。当時書店で買った高校生の自分に頭が下がる。
これも青空文庫で読める。
マンガ版は解釈を放棄していて、覚書みたいな印象。まあ、納得のいかない主張をされるよりはずっとましだ。
ドグラ・マグラ (まんがで読破)
ドグラ・マグラ (まんがで読破)
夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫)
夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫)


新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)
新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)
そして「虚無への供物」。
読んだのは大学に入ってすぐだったかな。
こちらは普通に理解できるし普通に面白い。
スタンダードな探偵小説として読めるから。
だからアンチ・ミステリというのはよくわからない。
確かに全てを台無しにしてしまうようなところもあるけれど、それだけじゃないから。
やっぱり最後は綺麗にまとまっていることが重要だ。


匣の中の失楽 (講談社ノベルス)
匣の中の失楽 (講談社ノベルス)
最後は「匣の中の失楽」。
2回生のときに読んだのだが、これは本当にわからなかった。
「虚無への供物」と同じはずなんだけど何か違うんだよなぁ。
頭がくらくらするという意味では最も奇書らしい。
双葉文庫版に収録されている「創作ノート」を読んでみたいのだが、手が出ない。
匣の中の失楽 (双葉文庫)
匣の中の失楽 (双葉文庫)

中西智明「消失!」

消失! 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)
中西 智明
講談社
売り上げランキング: 168437

噂のバカミス。
単純な仕掛けが好印象だが、ホントこういうのは慣れちゃうとダメだな。
ネタが見えてしまうのだ。

でも、こういう一発ネタはいくらあってもいいと思う。
どんな明け透けなトリックでも騙されるときは騙されるのだからそのチャンスは多いほうがいい。

ちなみに衝撃度では「法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー」に収録されている同著者の短編の方が大きかった。
そういうやり方もあるんだ、という驚き。

法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)
法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)

西尾維新「クビキリサイクル」

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)
西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 17308

内容(「BOOK」データベースより)
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。


高2のときに読んだ。
人生最初のラノベなのかな。
これ↓を読んだのがきっかけだった。
森博嗣本―作品ガイドからお庭まで (宝島社文庫)
森博嗣本―作品ガイドからお庭まで (宝島社文庫)

結論から先にいってしまうと、この一作の衝撃で、シリーズ全部読まされた。
ミステリ初心者にとってはそれだけのインパクトがある。
本格のコードとガジェットが満載だから。
ここで抱いた期待はシリーズが進むにつれて裏切られるのだけれど、面白ければ何でもいい。

どう裏切られるのかというとこんな感じ。
「クビキリサイクル」はオーソドックスなミステリの形式をとっている。
「クビシメロマンチスト」は捻くれているというか不規則というか、まあそれでもまだミステリだ。
「クビツリハイスクール」でどうもミステリじゃないらしいとわかり、
「サイコロジカル」で少しミステリ側に振り戻したかと思えば、
「ヒトクイマジカル」でこのシリーズの完成形を見る。
そして「ネコソギラジカル」で大団円を迎え、物語は閉じる。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 25783

森博嗣「そして二人だけになった」

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)
森 博嗣
新潮社
売り上げランキング: 160020

内容(「BOOK」データベースより)
全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。


クローズド・サークルでこういうでかいトリックを使われたらもう脱帽するしかない。
ネタとしてはよくあるものだが、舞台装置の使い方や登場人物の設定、伏線まで完璧だと思う。
その大いなるカタルシスの先、物語の閉じ方に賛否両論あるのは当然だ。
著者いわくABSらしい。
いいたいことは理解できるが、面白いかどうかと問われれば微妙だと思う。
最初のブレーキの衝撃が最大で、その後どんどん弱まっていくからだ。
普通のミステリだと最大の衝撃は最後に用意されているものだ。きっとその方が面白い。
その上、少なくとも字面を追う限りでは、唯一の真実が示されない。
断続的な減速を経て静止するべき物語が最後に想定外の運動を見せる。
収束すると考えていた関数に極限値が二つあったというイメージ。
問題自体に瑕疵があるのか、解答者が間違えているのか、不明だ。

綾辻行人「霧越邸殺人事件」

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)
綾辻 行人
新潮社
売り上げランキング: 13590

内容(「BOOK」データベースより)
或る晩秋、信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に突如出現した洋館「霧越邸」。助かった…安堵の声も束の間、外界との連絡が途絶えた邸で、彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる。密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。謎めたい住人たち。ひとり、またひとり―不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は。驚愕の結末が絶賛を浴びた超話題作。


たぶん私の読解力が足りないせいなのだろうが、「コズミック」と同じ印象を受けた。
あちらが問題作で、こちらが絶賛されているその差が理解できない。
とはいいつつ、その差は明らかで、作中における殺人事件に関してルールが遵守されているかどうかという差で、つまりフェアかアンフェアかの差である。
だが、やってることはそんなに変わらないと思うのだ。
どっちも楽しめたからいいのだけれど。

コズミック (講談社ノベルス)
清涼院 流水
講談社
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西尾維新「化物語」

化物語(上) (講談社BOX)
化物語(上) (講談社BOX)
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西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 338

アニメで満足したので、読んでなかった。
結構印象が違うものだな。
特に阿良々木くんのダメっぷり。
こういう自意識を抉られる話は好きだ。
漫才みたいな会話と独白がほとんどなので、話の展開が遅いのだが、読んでいる間はあまり感じなかった。
読後に、あれ?こんだけ?って感じた。
ま、出会いの物語と考えればそれも悪くない。

化物語(下) (講談社BOX)
化物語(下) (講談社BOX)
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西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 423

西澤保彦「七回死んだ男」

七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社
売り上げランキング: 11667

出版社/著者からの内容紹介
同一人物が連続死!恐るべき殺人の環
殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎(ふちがみれいじろう)老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは!時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。


繰り返す時間だからSFなのだろう。
同時に本格ミステリでもある。
要するに、明快なルール設定と明快な論理が必要なわけだ。
それさえあればどんな世界観であっても本格ミステリとなる。

我孫子武丸「弥勒の掌」

弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌 (文春文庫)
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我孫子 武丸
文藝春秋
売り上げランキング: 190153

内容(「BOOK」データベースより)
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。驚天動地の結末があなたを待ち受けます。


「驚天動地の結末」という言葉が何を指すのかは人それぞれだが、私はまさかのハッピーエンドに驚いた。

法月綸太郎「頼子のために」

頼子のために (講談社文庫)
法月 綸太郎
講談社
売り上げランキング: 117921

内容(「BOOK」データベースより)
「頼子が死んだ」。十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ―、という手記を残していた。手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕の展開が。精緻構成が冴える野心作。


法月綸太郎の最高傑作だと思う。
叙述トリックやメタフィクション以外でここまで衝撃を受けるとは思わなかった。
冷静に振り返ってみると、そんなに珍しい内容ではないと思う。
それなのに真相を予想すらできなかった。
よくできているということなのだろう。

法月綸太郎「誰彼」

誰彼 (講談社文庫)
誰彼 (講談社文庫)
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法月 綸太郎
講談社
売り上げランキング: 302633

内容(「BOOK」データベースより)
謎の人物から死の予告状を届けられた教祖が、その予告通りに地上80メートルにある密室から消えた。そして4時間後には、二重生活を営んでいた教祖のマンションで首なし死体が見つかる。死体は教祖?なぜ首を奪ったか?連続怪事の真相が解けたときの驚愕とは?新鋭の骨格豊かな力作。


なんだか壮大な話だった。
本格っぽさは満点。

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