伊坂幸太郎「死神の精度」

死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎
文藝春秋
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普通に面白いんだけど、本格ミステリ的なものを期待していたので、その期待は半分くらい裏切られた。
半分というのは、読んでみたらわかる。
そのあたりは井上ひさし「十二人の手紙」を思い出した。
十二人の手紙 (中公文庫)
井上 ひさし
中央公論新社
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我孫子武丸「探偵映画」

探偵映画 (文春文庫)
探偵映画 (文春文庫)
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我孫子 武丸
文藝春秋
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「殺戮にいたる病」がダメだった人にはこちらをおすすめする。
読み終えて、何となくだけれど、依井貴裕「夜想曲」を思い出したので、気になる方はぜひ。
残念ながら現在は入手困難。
夜想曲(ノクターン) (角川文庫)
依井 貴裕
角川書店
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我孫子武丸「殺戮にいたる病」

殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子 武丸
講談社
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まだ読んでいない人は損をしている。
ていうか羨ましい。
この本を読んだのはまだ高校生の頃だった。
読んでいる途中は不快だった。
小説の中で殺人事件が起きてもなんとも思わないが、犯行の様子をつぶさに描写されてはさすがに参ってしまう。
しかも、「かっとなって殺した」っていう名探偵コナンみたいな、ある意味で爽やかな種類の犯人ではないのだ。
もうひたすら気持ち悪い。
けれども、物語の結末に至って、そんなことはどうでもよくなった。
だから、面白いというよりは凄いというべきなのだろう。
ミステリに興味を持った方はできるだけ早く読むことをおすすめする。

山本直樹「安住の地」

安住の地 1 (BIC COMICS IKKI)
山本 直樹
小学館

安住の地 2 (BIC COMICS IKKI)
山本 直樹
小学館

「ビリーバーズ」の続編。
前作が「安住の地」はどこにあるのかという問いに対する一つの回答であったとするならば、こちらは「安住の地」とはそもそも何なのかという問いであり、その答えは作中で明示されない。
その分難解な作品に仕上がっている。

数学(高校)

高校入学当初、私は数学に苦手意識を持っていた。
最初に受けた実力テストで赤点ギリギリだったからだ。
その印象を引きずって、一学期の中間も期末も平均点を取るのがやっとだった。

そんな折、初めて受けた全国模試の結果が返ってきて驚愕した。
偏差値65で校内2位だったのだ。

奇妙だ。
と、そのときは思ったが、何のことはない。
私の計算が遅いことがその原因だった。

説明しよう。
実力テストや定期テストは難易度の低い問題をひたすら解くという形式で、中には応用問題もあったのかもしれないが、それはごく一部に過ぎなかった。要するに内容は計算ドリルと変わらない。私の問題を解くスピードが遅いので最後まで辿り着けなかったのだ。
他方、模試は最初に計算問題が少しあって、残りはテーマごとの問題が2、3問という形式で比較的にゆったりと取り組むことができた。わからない問題を飛ばしながら一通り終えて、残った時間で飛ばした問題に挑戦することができた。
問題数の差が点数の差となって表れていたのである。

ちなみに後になってわかったことだが、定期テストの問題が多いのはセンター試験を意識していたためらしい。

さて、なぜ私の計算は遅いのか?
答えは明らかで公式を覚えていなかったからだ。そしてそれは演習量が足りないからだ。
けれども反復練習をするのは無駄だと考えていたので、自主的に演習量を増やすことはしなかった。
当然の帰結として、3年間で何度か追試を受けたことがある。
対照的に、模試の成績は安定していた。授業内容を理解できていないというわけではないらしかった。だから勉強しなかったとも言える。

私は数学はパズルと同じだと考えていた。
多くの問題はクロスワード・パズルのようなものだ。突き詰めれば公式を知っているかどうかという問題だし、そうやって導き出した答えを組み合わせて次の答えを得るという形式がほとんどだ。
中には公式を知っているだけでは解けない問題もある。ちょっと高度な証明問題や確率の問題などがそうだ。こういうものは完成形のわからないジグソーパズルと同じだ。
試行錯誤しながら地道に進めるというのは常識的ではあるが、限られた時間の中で取るべき方策ではない。
天才ならば、バラバラのピースから全体像が読み取れるのかもしれないが、そんな人は極めて少数だ。
では凡人はどうすべきなのかというと、過去に同様の問題を経験しておくのが良いだろう。幸いにも、このチートめいた手段は認められているし、むしろ推奨されている。
もうひとつ、勘に頼るというのもある程度有効である。ヒトの脳とは大したもので、与えられた情報をできる限り単純に整理しようとする。目の前に一つ一つピースを並べていけば、それらが最もすっきりする形が自然と見てくるはずだ。

ところで、こんな経験が何度もある。
センター試験形式の問題(数学Ⅱ)を解いているとき、前述のとおり私は計算が遅いので、最後の大問を解く時間がいつも足りず、そして最後にあるのは大体ベクトルの問題だった。するとどうしたことか、問題用紙の空欄に答えが浮かび上がってくるのである。より言葉を尽くせば、先に答えが見えて、計算がそれを後追いするという感じだ。通常の計算の数倍の速度で解くことになる。そしてこんな非常識な方法で埋めた解答はいつも正解だった。
言っておくが私はエスパーではない。
自分なりに一応の解釈はある。意識と無意識の問題だ。無意識の方が先で、意識が遅れてついてくるということはこの本に詳しい。
マインド・タイム 脳と意識の時間
ベンジャミン・リベット
岩波書店
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