超私的島田荘司ランキング
第1位は何と言ってもこれ。核になっているトリックがとにかくすごい。叙述ではないトリックでここまでの衝撃を受けたことはないし、きっとこれからもないだろう。
第2位。ジャンル的には歴史ミステリになるのかな。それまで読んでいたのは殺人事件を扱ったミステリがほとんどで、たまにほのぼのとした日常の謎を読むことはあったが、本書はそのどちらとも違って、一枚の奇妙な写真から歴史上の謎が壮大なスケールで解き明かされる。謎の組織が登場することもなく、スリルもサスペンスもないはずなのだが、非常にエキサイティングだった。
第3位。これぞ本格ミステリといった風情の大トリックが炸裂する。御手洗の名探偵ぶりが憎い。
第4位。作者の本格観が具現化されたような作品。幻想的な謎とその合理的解決+社会派のエッセンス。
第5位。これはめちゃくちゃ面白いのに、あまり話題にはならなかったようだ。バカミス一歩手前(もしかしたらそのもの?)のトリックが凄まじいだけでなく、笑える。
第6位。「斜め屋敷」を彷彿とさせる古き良き本格ミステリ的なトリック。違う意味でプロバビリティの犯罪である。
第7位。とにかく雰囲気が気に入っている。ホラー寄りなのかな。結末はどうかと思うが。
第8位。例のトリックが衝撃的なのだが、それがなくても成立する本格ミステリだ。
角川書店
売り上げランキング: 291536
第9位。異色作。それ、下ネタやん。
第10位。現代に甦った切り裂きジャック事件を名探偵が解決。
こうして見ると、われながら面白みのないランキングだ。
まあ、でも、思いつくとおりに書いたらこうなったのだから、素直な感想なのだろう。