三津田信三「密室の如き籠るもの」

密室の如き籠るもの (講談社文庫)
三津田 信三
講談社 (2012-05-15)
売り上げランキング: 273060

内容(「BOOK」データベースより)
旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始める。だが、そこは当主・岩男の前妻たちが死んだ場所だった。刀城言耶が訪れた日も“狐狗狸さん”が行われるが、密室と化した蔵座敷の中で血の惨劇が起こる。表題作他、全四編を収録した“刀城言耶”シリーズ第一短編集。


「首切の如き裂くもの」犯人当てだとしたらアンフェアかもしれない。謎解きならありだ。
「迷家の如き動くもの」不可思議な家屋の出現と消失の謎。短編であるがゆえに不要な情報はほぼないと考えられるので、そうするとそれぞれの情報を結びつけることは容易。だが、そうして出来上がった仮説を論理的に証明することは難しい。
「隙魔の如き覗くもの」バカミスだった。しかしこれほど論理的にやられると、ぐうの音も出ない。
「密室の如き籠るもの」この長さはもう長編だ。密室講義はすっきりしていてわかりやすい。偽の解答の存在がミステリのバランスを崩している。また、フィニッシュブロウがあるのだが、世界を反転させるほどの威力がない。謎と真相を一直線に結ぶプロットであれば、その意外性がより増したのではないか。いくらでも深読みできることが悪い方向へ働いてしまっている。
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