東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 8,388

内容紹介
殺したのは男か女か
究極の「推理」小説自殺の偽装を施され、妹は殺された。
警察官である兄が割り出した容疑者は二人。
犯人は妹の親友か、かつての恋人か。
純粋推理の頂点を究めた話題沸騰のミステリ!
加賀恭一郎シリーズ


犯人が明示されないという本物の推理小説だが、そういうこととは無関係に楽しめた。
ぐいぐい引き込まれる感じは流石にベストセラー作家だ。
伏線を見逃さないように注意深く読み進めるつもりだったが、面白くて一気読みしてしまった。
その結果、一読した限りでは犯人を特定することができなかった。
そこで改めて推理を試みる。

以下ネタバレ。

上述のように推理をまとめられなかったので、康正の推理に乗っかる形で考えると、まず犯人は右利きであると確定できる。
加賀刑事は睡眠薬の袋の破り方を見て、右利きの人物のしわざであると考えた。
ところが園子が左利きだったことを確認したので他殺だと確信したのである。
ここで二人の容疑者の利き手を調べるためページを遡る。
証拠となるらしい睡眠薬の袋を破る場面は破り方についての叙述はなかった。
さらに遡ると、どちらも右利きらしい描写はあるのだが確かではない。
本文中にもあるように左利きを矯正することはままあるからだ。
これでこの線はどん詰まり。
アプローチを変えると、何のことはなく犯人を特定できた。
なぜ康正は犯人を特定できたのかという点について考えると、答えは自ずと明らかだ。
康正は加世子が袋を破るところを見ている。
そしてそれが決定的な証拠となるらしい。
あとは簡単な論理パズルを解くだけだ。
加世子が右利きだと仮定すると犯人の特定はできないが、左利きだと仮定すれば自動的に潤一は右利き、すなわち犯人となる。

袋とじ解説を読むと同じ結論だった。
そんなに難しくなかったな。
続編も読みたくなった。

私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 19,207

スポンサーサイト



倉阪鬼一郎「迷宮Labyrinth」

迷宮Labyrinth (講談社ノベルス)
倉阪 鬼一郎
講談社
売り上げランキング: 877,529

内容紹介
うち捨てられた病院で起きた荒唐無稽な不可能犯罪──収容されていた院長の娘が密室で刺殺され、凶器の短剣も“三重の密室”から、持ち出されていた。彼女が遺した奇怪な小説『迷宮Labyrinth』は何を語る?不吉な紅姫の伝説とは?混沌のなか惨劇はエスカレートし、悪魔的終局が現出する。これぞ鬼才の精華!



三重密室とは何だったのか?
つっこんでしまうと負けなんだろうな。
作中作とか暗号とか力を入れるところが違うだろと言いたくなる。
本格ミステリだと思っていたらそうじゃなかった、というのはありだと思うけれど、どうせやるならもっとぶっ飛んだものじゃないと。

検索フォーム
最新記事
リンク
カウンター
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
カレンダー
02 | 2013/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
QRコード
QR