小林泰三「大きな森の小さな密室」

大きな森の小さな密室 (創元推理文庫)
小林 泰三
東京創元社
売り上げランキング: 143,281

内容(「BOOK」データベースより)
森の奥深くの別荘で幸子が巻き込まれたのは密室殺人だった。閉ざされた扉の奥で無惨に深された別荘の主人と、癖のある六人の客―表題作の「大きな森の小さな密室」をはじめ、死亡推定時期は百五十万年前という抱腹絶倒の「更新世の殺人」ほか、安楽椅子探偵、日常の謎など、ミステリでお馴染みの七つのテーマに超個性派探偵たちが挑む精緻なミステリ連作集。


「大きな森の小さな密室」既読だが内容を覚えていなかったので楽しめた。短い中に気づいただけでも5つのレッドヘリングが仕掛けられていて見事に引っかかってしまった。ミスリードを誘う読者への挑戦は珍しいのではないか。

「氷橋」狙いがよくわからないな。空回りする犯人のコメディとしてなら読めるがミステリとしてはネタが弱い。倒叙じゃなければコナンとかでありそう。

「自らの伝言」今度は端正なミステリ。キャラがいいね。

「更新世の殺人」見事なコントだった。記憶は定かではないが前作はもっとすごかった印象がある。本格ミステリにおいて重要視される論理とはかように危ういものなのである。

「正直者の逆説」凄まじいメタミステリだった。やはり鍵は論理である。

「遺体の代弁者」こうなると犯人の意外性はもはやないな。ギャグ小説として読むべき。

「路上に放置されたパン屑の研究」これまた意外性はない。しかしそれはこの短篇集の構成によるところが大きく、この短編だけだったらなかなかに意外だったのではないか。そうするとフェアじゃなくなるかもしれないが。
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