筒井康隆「ビアンカ・オーバースタディ」

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)
筒井 康隆
講談社
売り上げランキング: 6,300

内容説明
わたしは知っている。
わたしがこの高校でいちばん美しい、
いちばん綺麗な女の子だということを――。
あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて――。
文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル。
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!


これが例の巨匠が描いたライトノベルか。
なんというか、まあ、とにかく、「太田が悪い」。
大枠は紛うことなくライトノベルである。
メタありパロディありでトレンドも押さえられているのではないか。よく知らないけれど。
そんな中、特筆すべきはこの下衆さである。
各章のサブタイトルからしてもうね。
そこらのラノベにはない要素が伏線となり、最後に時事ネタと相まって炸裂する。
メタラノベというかアンチラノベというか。
いや、しかし、ホライゾンも大概下衆かったよな。
そういう意味では別に新しくもないのか。
スポンサーサイト

川上稔「境界線上のホライゾンⅥ〈下〉」

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 6(下) (電撃文庫)
川上稔
アスキー・メディアワークス (2013-09-10)
売り上げランキング: 47,051

内容(「BOOK」データベースより)
―これはちょっと想定外ですの。ついに始まった小田原征伐。戦前会議を経て、北条、羽柴、毛利、最上、上杉、滝川、伊達、武蔵―全勢力入り乱れた“総合相対戦”形式を取ることになった。歴史再現の行く末を世界各国が見守る中、武蔵が毛利代表である人狼女王への刺客として送り出した人物は、誰もが想定すらしていなかったあの人物だった!?どいつもこいつも主張重視のバトルロイヤルが温泉街でついに始まる一方、六護式仏蘭西では真性全裸が光り出す。各国が本能寺の変とその先の未来を見据え動き始めた初の大規模歴史再現。その戦いに勝利するのは?そしてノリキと氏直の因縁は―?第六話、終盤戦!


というわけで、カレー対決に始まり、ジャンプで連載してそうな卓球対決もあり、まじめに戦争したりもしつつ、プロポーズで閉め。
おそらく夏休みまでが中盤なのだろう。人がどんどん死んでいく。
上巻だったっけ? 末世が来るのは10月だという話があった。タイムリミットは迫っている。
でもよく考えてみたら、Ⅵでの作中時間は2日しか経ってない。まだまだ行けそうだな。
次は関東解放。

川上稔「境界線上のホライゾンⅥ〈中〉」

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 6(中) (電撃文庫)
川上稔
アスキー・メディアワークス (2013-07-10)
売り上げランキング: 3,992

内容(「BOOK」データベースより)
関東の地で行われる毛利の備中高松城戦と北条の小田原征伐。ついに対決するM.H.R.R./羽柴と欧州覇王・六護式仏蘭西/毛利―二つの決戦と歴史再現を前に、毛利と北条との戦前会議に臨んだトーリ達。各陣営の勝利とその先を見据えた策謀―六護式仏蘭西がぶち上げた思わぬ野望に、会議は大きく荒れる。しかし、武蔵副会長・正純の機転によって、二つの歴史再現、そして関ヶ原の合戦への展望が見えたかと思えたその時、羽柴陣営の大谷・吉継が現れ―。六護式仏蘭西、北条、そして武蔵は、この“望まぬ来客”に対し、どのように対応していくのか?第六話、中盤戦!


いつにもましてややこしいことになってるな。
各国の思惑があって歴史再現は重ねまくり。
そして始まる変則的なバトルロワイヤル。
人狼女王対対艦戦闘のできるインド人という引きは完璧だった。
下巻はノリキで涙腺崩壊かな。

川上稔「境界線上のホライゾンⅥ〈上〉」

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 6(上) (電撃文庫)
川上稔
アスキー・メディアワークス (2013-05-10)
売り上げランキング: 80,631

内容(「BOOK」データベースより)
歴史再現の名のもと巴里の水攻めを敢行しようとする羽柴勢。それに対し六護式仏蘭西は旗艦・狩猟館率いる大艦隊を北条と合流させ、関東の地で毛利の備中高松城戦と北条の小田原征伐という二つの歴史再現を同時に行うという奇策に打って出た。K.P.A.Italiaに代わり事実上の聖連代表となったM.H.R.R./羽柴と、欧州覇王・六護式仏蘭西/毛利―二大勢力の争いの行方は?その一方で、トーリ達武蔵勢は“移動教室”最終日に行う毛利と北条との戦前会議のため、自分達の方針などを確認していく―。戦国学園ファンタジー、第六話開幕。


またまた分厚い本。ついにアニメネタまで仕込んできた。なんでもありというのは素晴らしい。終盤になってようやく物語が動き出したが、この分厚さに比べて話はほとんど進んでいない。その分登場人物の心理描写に重点が置かれていて、ここまでの整理もしつつ、次巻への溜めなんだろうなと窺い知れる。

二階堂黎人「悪霊の館」

悪霊の館 (講談社文庫)
二階堂 黎人
講談社
売り上げランキング: 271,178

内容(「BOOK」データベースより)
不気味な逆五芒星の中央に捧げられた二重鍵密室の首なし死体。邸内を徘徊する西洋甲胄姿の亡霊。資産家一族の住む大邸宅で、黒魔術のミサを思わせる血みどろの惨劇が続く。当主はなぜ警察の介入を拒むのか。そして、「呪われた遺言」に隠された真実を追う名探偵・二階堂蘭子にもついに殺人者の魔の手が迫る。


なげーよw
手に取った瞬間からまるで煉瓦のような重量感でわかってはいたけれど、いざ読みだすとつまらない話が延々と続いて話が一向に先に進まず、本当にどうしようかと思った。
時系列的には「吸血の家」より前の事件。そういえば「吸血の家」の中で言及があったかもしれない。
もっとポップな内容だったら印象も違ったのだろうが、どろどろとした骨肉の争いがおどろおどろしく描かれているため、感覚的には殺人事件が起きるまでを長編一本分以上に感じた。
日付を確認したら読み始めて2週間も経っている。
それでも後半は半日で読み終えたのだから、結果的に面白かったということだ。
この速度上昇には理由がある。
事件の全体像が見えたため、それを早く確認したくなったのである。
密室トリックにはお手上げだったが、真犯人は正解だった。
作中でも言及されているが、この小説はどうやら「火刑法廷」が下敷きになっているらしく、登場人物表を見ていたら、一つの形が浮かび上がってきて、多くのレッドヘリングが無効化された。
要するにあれだ。2時間サスペンスの序盤で犯人がわかるというやつだ。ひどいものだと新聞のテレビ欄を見ただけで犯人の見当がつく。
おかげで大団円で蘭子が溜めに溜めるのでやたらに笑えた。犯人と探偵役以外の頭がお粗末すぎるだろう。古典的だ。
しかし火刑法廷をやるなら探偵は死ぬべきだったな。
ところで前から漠然と思っていたことの言語化に成功した。
二階堂蘭子をイメージ出来ない。いや、できなくはないのだが明らかに間違っている。
私がイメージする二階堂蘭子はどうしても角川文庫版「ドグラ・マグラ」の表紙になってしまうのだ。
いつの間にか美人設定が抜け落ちてしまって、気付くたびに修正を試みるのだが上手くいかない。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
夢野 久作
角川書店
売り上げランキング: 2,983

火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジョン・ディクスン・カー
早川書房
売り上げランキング: 224,518

二階堂黎人「吸血の家」

吸血の家 (講談社文庫)
二階堂 黎人
講談社
売り上げランキング: 120,511

内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。折しも乱舞する雪は、二十四年前の惨劇にも似て…。名探偵・二階堂蘭子が解きあかす「密室」そして「足跡なき殺人」の謎。美しき三姉妹を弄ぶ滅びの運命とは!?本格長編推理。


このところラノベばっかり読んでいたせいか、600ページがやたら分厚く感じた。300ページを超えるともう分厚いと感じてしまう。そして次に読む予定の「悪霊の館」は800ページオーバーである。読む前からげんなりする。
だったら読まなければいいというご意見ももっともなのだが、生来の貧乏性のため、買った本はどんなに内容が酷くても最後まで読まずにはいられない性分なのだ。
艦これも一息ついたし、モンパレは無課金ではストレスが溜まるだけだし、読書の秋だし、まあそんな理由で活字消化ペースが上がるかもしれない。
さて、本書である。
このシリーズは「地獄の奇術師」「聖アウスラ修道院の惨劇」「ユリ迷宮」を読んでいるはずなのだが、例によって内容を全く覚えていない。なので新鮮な気持ちで読んだ。
考えるべき事件は3つ。過去の事件のトリックは一目瞭然というかなんというか、その上で色々なパターンを考えたが、結局最も単純な答えが真相だった。次の密室トリックも簡単だった。テニスコートの謎は普通にやられた。やっぱり素直にやられたほうが気分がいいな。
というわけで、個別のトリックについては二勝一敗で、しかし真相には迫ることができなかった。未確定の可能性を論理でもって絞り込むのが苦手なのでこんなものだろう。
ラノベと比較するせいか、厚さに比して物語性が非常に薄く感じられた。

検索フォーム
Amazon
最新記事
リンク
カウンター
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
QRコード
QR