連城三紀彦「造花の蜜」

造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)
連城 三紀彦
角川春樹事務所
売り上げランキング: 221,949

内容(「BOOK」データベースより)
歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香奈子は、咄嗟に“誘拐”の二文字を連想する。息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。―なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。各紙誌で絶賛を浴びたミステリの最高傑作がついに文庫化。


凄いな。
どうやって辻褄を合わせたのか全くわからない。
そもそも矛盾点はないのか? 
まとめると単純な話なのだが、とてもそうは思えない。
最後の最後まで犯人に翻弄されっぱなしだった。
そんなはなれわざ。
誘拐事件の顛末よりも登場人物の人間関係に重点が置かれているので、その分長い。
単にこのネタでミステリを書くなら半分の長さで十分だと思う。
ある意味二本立てみたいなところもあるので、長さ自体には納得している。
この構成に見覚えがあると思っていたが思い出した。
「鏡の中は日曜日」(文庫版)だ。

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)
殊能 将之
講談社
売り上げランキング: 128,067

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2014春アニメ感想

すぐに忘れてしまうので記録しておく。
面白かった順。

1.シドニアの騎士
シドニアの騎士 一(初回生産限定版) [Blu-ray]
原作が面白いので期待通りの出来だった。つむぎが登場してからが本番なので2期にも期待。



2.柩姫のチャイカ
棺姫のチャイカ 第1巻 [Blu-ray]
久しぶりに真っ当なファンタジーを見た気がする。アカリのキャラがツボ。これも2期へ続く。



3.ピンポン
ピンポン COMPLETE BOX(完全生産限定版) [Blu-ray]
映画は見たけどほとんど忘れていたので新鮮な気持ちで楽しめた。



4.健全ロボダイミダラー
健全ロボ ダイミダラー Vol.1 [Blu-ray]
エロアニメだと思っていたらまさかの社会派!



5.極黒のブリュンヒルデ
「極黒のブリュンヒルデ」Blu-ray BOX I
エログロナンセンス。最後のやっちゃった感まで含めていい感じだった。



6.selector infected WIXOSS
「selector infected WIXOSS」BOX 1(ウィクロススターターデッキ付) (初回限定版) [Blu-ray]
まどマギフォロワー感全開だけどそこがいい。これも2期でどう締めるのか楽しみ。



感想を書けるのはこれくらい。
面白いのは他にもあったと思うけど印象が薄い。
まだ終わってないものも未評価(ハイキュー!!、ベイビーステップ、魔法科高校の劣等生はいい感じ。あと最終回が近いHUNTERXHUNTERも)。

夏は、暫定で、
1.アルドノア・ゼロ
2.東京喰種
3.ペルソナ4 ザ・ゴールデン
4.月刊少女野崎くん
5.スペース☆ダンディ シーズン2
6.ソードアート・オンラインⅡ
7.ばらかもん
8.残響のテロル
9.信長協奏曲
10.さばげぶっ!

連城三紀彦「白光」

白光 (光文社文庫)
白光 (光文社文庫)
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連城 三紀彦
光文社
売り上げランキング: 148,707

内容(「BOOK」データベースより)
ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常―のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか?連城ミステリーの最高傑作がここに。


受ける印象は殺人事件の起きる普通の小説。なので個人的には面白くない部類のミステリだ。
不可能要素はなく、誰が犯人なのか、特にその動機が読みどころなのだろう。
モノローグ多めで語られる物語は語り手によってたびたび様相を変える。
犯人は自分だと言っておきながら別の人物を指摘するようなことをほぼ全ての登場人物が繰り返し、結果的に被害者も含めた全員が犯人だったかのような凄まじい真相。
あらすじはミステリらしくないが、プロットの巧妙さが見事に本格ミステリを形作っている。
なんとなく連想したのは「プリズム」「匣の中の失楽」。
立介の語りがギャグのようで面白かった。

プリズム (創元推理文庫)
東京創元社 (2012-10-25)
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匣の中の失楽 (講談社ノベルス)
竹本 健治
講談社
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連城三紀彦「変調二人羽織」

変調二人羽織 (光文社文庫)
連城 三紀彦
光文社
売り上げランキング: 102,283

内容(「BOOK」データベースより)
東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、一人の落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。舞台となった密室にいたのはいずれも破鶴に恨みを抱く関係者ばかり。捜査で続々と発覚する新事実。そして、衝撃の真相は―。伝説的探偵小説雑誌・幻影城の第三回新人賞を受賞した初期の傑作「変調二人羽織」を含む、読者を唸らせる連城ミステリー傑作五編を収録した永久保存版。


「変調二人羽織」冒頭からこれは個人的に駄目な連城のにおいが。傑作だと言われて『戻り川心中』を読んだ時と同じ感じ。とにかく相性が悪いのだ。翻訳文と同じで、何が起こっているのか全く頭に入って来ない。しかし『人間動物園』『美女』は読みやすかった。内容はどうだろう。二転三転する推理と叙述の騙りがそれっぽいのだが、洗練されているとは言い難い。伏線が真相に向かって収束している気配がないのだ。
「ある東京の扉」オチが決まっているな。途中はミステリっぽいことをやっているけど、どうでもいい。タイトルの意味はわからない。
「六花の印」本格だった。わかりやすい謎がないことが難点だが、中々の大技が光る。
「メビウスの環」アンフェアな気がするがまあいいか。
「依子の日記」私は手記物に弱いみたいだ。一人称、作中作ということで、騙りの気配が濃い上に、主観で語られる物語は感情移入が容易で、読んでいるうちに仕掛けを疑う気持ちが消えてしまって、結果的に気持ちよく騙される。

パーフェクト・ブルー

パーフェクトブルー【通常版】 [Blu-ray]
ジェネオン エンタテインメント (2008-02-29)
売り上げランキング: 10,023

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
世界中の映画祭で絶賛された本格サイコサスペンスアニメ。アイドルから女優への転身を図った霧越未麻に届いた「裏切り者」のメッセージ。その後、彼女の周囲で不可思議な事件が続発する。漫画家、イラストレーターの江口寿史がキャラクター原案を担当。


いい感じに捻ってあって面白かった。
この気持ち悪さは映画じゃないと表現できないな。大人の事情的に。
けれど、既視感がある。もしかして見たことがある? 記憶にないが。
虚実が入り乱れてどっちがリアルなのかわからなくなっていく感じがなんとも言えない。
そういえば、作中作のある映像作品をあまり知らないな。名作がありそうなものだが。

機動武闘伝Gガンダム

機動武闘伝 Gガンダム DVD BOX 1
バンダイビジュアル (2002-12-21)
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このところ少しずつ見ていて、ようやく最終話を見終えた。
子供の頃見ていたので、登場するガンダムの名前とかは覚えていたが、ストーリーとなると全然覚えていなかった。
ちなみに記憶にあるかぎり最初作ったガンプラがこれ↓
BB戦士 ガンダムマックスター (136)
バンダイ
売り上げランキング: 177,103

今見るとギャグのオンパレードだな。
この間Zガンダムを見たばかりだからそう感じるのかもしれない。
いや、でもあれもたいがいだったような。
突っ込みどころ満載で、細かいことは気にするなとでも言いたげな脚本に演出。
そういえばそもそも設定からしてぶっ飛んでいる。
その代わりなのか何なのか勢いは物凄い。
まあそんな感じでとても面白かった。

三津田信三「七人の鬼ごっこ」

七人の鬼ごっこ (光文社文庫)
三津田 信三
光文社 (2013-09-10)
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内容(「BOOK」データベースより)
一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。男は毎日一人ずつ旧友に電話をかけ、相手が出なければ首を吊る「死のゲーム」をしていたらしいのだが…。やがて、彼の幼馴染が次々と謎の死を遂げ始める!仲間の一人だった作家は、事件を追ううち、心の奥に封印された少年時代の忌まわしい記憶へと辿り着く。錯綜する推理の先に立ち現れる驚愕の真相とは?三転四転する推理!炸裂する三津田マジック!!


面白かったけどちょっと長い。300ページ以内に収まっていたら完璧だった。
おそらく素直に読んでいたらやられた系のミステリだったのだろう。しかし今回の私は名前に気をつけながら読んでいたので、ミスリードに引っかからなかった。そもそも登場人物が多くなく、その上不可能犯罪ではないので、フーダニットとしては微妙なのだ。
著者のいろんな作品の名前が出てきたのは面白かった。全部同じ世界の話だったんだな。

首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田 信三
講談社
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作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上) (講談社文庫)
三津田 信三
講談社 (2010-12-15)
売り上げランキング: 187,856

作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下) (講談社文庫)
三津田 信三
講談社 (2010-12-15)
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六蠱の躯  死相学探偵3 (角川ホラー文庫)
三津田 信三
角川書店(角川グループパブリッシング)
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桜坂洋「All You Need Is Kill」

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
桜坂 洋
集英社
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内容(「BOOK」データベースより)
「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死―死すら日常になる毎日。ループが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する…。期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか。


面白かった。読みやすい文章で短くまとまっていて良い。発表は2004年だけど(いや、だからか)、昨今のループものを観賞したあとでは、あっさりしすぎていて物足りなく感じた。映画は見なくていいかな。というかこれボーイ・ミーツ・ガールだと思うんだけど、主人公がおっさんで成立するのか?

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