多島斗志之「症例A」

症例A (角川文庫)
症例A (角川文庫)
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多島 斗志之
角川書店
売り上げランキング: 302,352

商品説明

多島斗志之は1作ごとにまったく違う世界を見せてくれる。本作の直近に発表された作品に限っても、「海賊モア船長の遍歴」で波乱万丈の海洋冒険ロマン、「仏蘭西シネマ」では往年の名画にまつわる数奇な物語と、つねに新しい題材に取り組んでいる。

そして本作のテーマは「心の障害」である。精神科医の榊は、病院の問題児である少女・亜左美を担当するが、前任者の下した診断に疑問を抱きはじめる。彼は臨床心理士の由起と力を合わせ、亜左美の病根をつきとめようとする。

きわめてタイムリーな素材に思えるが、7年前から構想を練り、多くの時間を費して文献を読み込んでいたという。その間にさまざまな映画や小説で扱われた多重人格(解離性同一性障害)が、ここでも重要なテーマの1つとなっている。

しかし、本作はあまたのサイコ・ホラーとはっきり異なっている。センセーショナルな描写や筋立ては極力排され、精神疾患という「異世界」で苦しむ患者たち、彼らを助けようとする医師たちの姿が共感をもって描き出される。その姿勢がケレン味のなさとしてあらわれる部分もあるが、サイド・ストーリーとして重要文化財の贋作疑惑を配するなど、巧みな展開で補っている。読後、多くの人が、心の障害は決して特別なものでないと気づくだろう。いわゆる「普通人」と「患者」との間にある垣根の低さに慄然とするかもしれない。そう感じられるのも、全編に充ちた誠実な眼差しがあればこそである。(大滝浩太郎)


導入部は非常に魅力的。
精神病院と博物館の贋作疑惑がどう結びつくのか続きが気になった。
しかしながら、結果としてタイトルが示す通り、精神病院での話が主題だったようで、当初期待していたようなわくわく感は不発に終わった。
境界例の話はハンターハンターを思い出した。

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冨樫 義博
集英社 (2012-12-28)
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この記事へのコメント:

dlzbosdbyv : 2016/04/24 (日) 13:41:37

oakley holbrook salg 70 : 2016/05/04 (水) 10:46:46

Aw, this was a very nice post. Taking the time and actual effort to make a very good article¡­ but what can I say¡­ I procrastinate a lot and never seem to get nearly anything done.

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