麻耶雄嵩「神様ゲーム」

神様ゲーム (講談社文庫)
麻耶 雄嵩
講談社 (2015-07-15)
売り上げランキング: 63,305

内容(「BOOK」データベースより)

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか。神様シリーズ第一作。


短くまとまっていて良い。
神様の存在はメタで面白い。
しかし、最後に示される真犯人は、それまでの推理と矛盾とは言えないまでも、明らかな齟齬があり、にわかには納得し難い。
読み返すのは面倒なので、ググってみたが、納得できる解答は見つけられなかった。
自分なりにまとめてみる。
まず、神様を信じるかどうかという問題がある。
個人的には信じるに値すると思う。
「火刑法廷」的な読み方をするには伏線が足りないからだ。
そうすると、次は密室トリックの解答。
ダミーと見られていた答えを採用すれば、一応の伏線もあるし、物理的に成立するにはする。
しかしそれが唯一絶対だという力強さはない。
こんなところか。
読後もしばらく楽しめたので良かった。
と締めようとしたところで思い出した。
「答えのない絵本」と同じだ。
調べたら初出は「メフィスト 2009年1月号」だったので、こちらのほうが後に書かれたようだ。
つまり、「木製の王子」→「神様ゲーム」→「答えのない絵本」というように進化したと考えると、本作のもやもや感にも納得がいく。
ところで、メルカトル鮎シリーズにおける時系列の矛盾を解消するための「メルカトル鮎 吸血鬼説」を、以前どこかで読んだ記憶があるのだが、調べてもわからないのでここに記しておく。

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